宇佐神宮
宇佐神宮参拝。
宇佐神宮は、全国四万四千社と言われる八幡宮の総本宮であり、本殿は国宝。
しかも、伊勢神宮に次ぐ皇室第二の宗廟(そうびょう/祖先の霊をまつる所)として崇められている。
創建は725年。実に伝統のある、格式の高い神社。
宇佐神宮の由緒書きには、「皇室は我が国鎮護の大社として御崇敬篤く、特に八幡大神が東大寺大仏建立援助のため神輿にて上洛されたこと・・・」とある。
大鳥居と参道。
八幡三神と呼ばれる応神天皇、比売大神(ひめのおおかみ)、神功皇后が主祭神として祭られている。
比売神(ひめがみ)は特定の神の名前ではなく、主祭神の妻や娘、あるいは関係の深い女神を指すという。
宇佐神宮南中楼門。入母屋造桧皮葺楼門。
宇佐神宮下宮。
広く、堂々とした参道、広大な境内に、ただならぬ神社という感じを持つ。
古い歴史があり、皇室第二の宗廟であり、全国八幡宮の総本宮であり、そんじょ其処らの神社とは格が違うのだが、残念なことに、国内的には何故かマイナー感がある。
しかし、我々が判らないだけで、宇佐神宮や、その立地場所である大分を取り巻く古代の歴史には謎が多いようだ。
おそらく、神武天皇以前の歴史に繋がった地域ではないのかという謎に関わっているのではないかと思う。
そうでなければ、宇佐神宮が、全国八幡宮の総本宮ということの意味。
あるいは、大分県竹田市片ケ瀬と、豊後大野市緒方町の中間にある、小富士山(標高457m)山頂には、豊後岡藩・第8代藩主 中川久貞公の墓石があるが、不可解なことに、この様な山奥の山頂に、「橿原神宮遥拝所」という石碑が存在している意味が判らない。
参考までに、「二礼、四拍、一礼」という所作は、全国で出雲大社(島根県)と弥彦神社(新潟県)だけだそうである。
神社の建築様式に関心があるが、「八幡造」と呼ばれる本殿の建築様式が、周りを取り囲む建物によってほとんど見えないのは、残念ではあった。