ロケットストーブを知る
名前不詳氏からのコメントに、ある動画サイトのアドレスが記されていました。
その動画は、ロケットストーブの制作記録でした。
そして、その動画で、初めてロケットストーブというものを知ったのです。
名前不詳氏からは、世の中にはこのようなストーブもある故、認識を広めたし、というようなメッセージを受け取ったような気がして、ロケットストーブについて調べたのです。
驚いたことは、ロケットストーブなるものが結構評価されていて、この原理に基づくストーブ(クッキングストーブを含む)が、沢山作られていることでした。
では、ロケットストーブとは何か?
極簡単に説明すると、木質系燃料を用いたストーブの一種で、非常に効率が良い。そのために燃料消費が少なくてすみ、煙も出さない。ということです。
従来の裸火でのクッキングに対し、半分程度のの燃料で済み、そのために、燃料不足に悩むアフリカ大陸などでの利用が期待されています。
実用化(あるいは原理の発見)は新しく、1982年です。
これは、永いウッドストーブの歴史からいうと、極最近といってもいいでしょう。
ラリー・ウィニアルスキー博士(Dr. Larry Winiarski)が、1980年に開発を始め、1982年にロケットストーブの原理を考案したということです。
以下、ラリー・ウィニアルスキーによるロケットストーブの原理を述べます。
- 燃料は、比較的細い、枝のようなものを用い、先端(入口側ではなく、奥側)から燃やすこと。
- 燃焼室の上部に、直径の2~3倍の高さの煙突を作る。
- 燃焼室の炎をできるだけ熱く保つため、また、ストーブを高温にしないため、燃焼室と煙突は断熱すること。
- 燃料を通して(あるいは同様に)、コンスタントに空気を供給すること、断熱された煙突内部で高温状態のガスの流れが増す。
ただし、過剰な量の空気や、2次空気の供給は必要ない。多量の空気は燃焼ガスを冷やすからである。 - 高温の燃焼ガスは熱交換器でトランスファーされる。
イラストは、ロケットストーブ(室内暖房用)の概念図。「richsoil.com」から引用させて頂きました。