興味の壺

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廣田神社

廣田神社 拝殿 廣田神社 拝殿

廣田神社 拝殿 廣田神社 拝殿

日本書紀にも記述がある神社。旧社格は官幣大社で、二十二社にも名を連ねる格式の高い神社。
兵庫で最も古い神社である。

廣田神社は、京の都から西方にある重要な神社とされ、「西宮」と言う別称はこの廣田神社のことを指し、西宮市の名前の由来でもある。

最初、参道の石の造作が新しく、不自然に思えた。
不覚にも、阪神淡路大震災で傷み、補修されたものということは、後ほど知った。
社殿は、そんな傷跡など全く無縁で、安寧な雰囲気の中に存在していた。
永い歴史をしょっていることや、数々の災難を超えてきたことなど、まるで無縁のように。

社殿(拝殿)は、伊勢神宮と同様の神明造。
と言うのも、現在の社殿は、戦後、伊勢神宮の御用材の譲渡を受けて再建された事による。

主祭神は、天照大神荒御魂。
(伊勢神宮内宮の第一別宮、荒祭宮の祭神と同体)
天照大神の荒御魂は、瀬織津姫とされることもある。
戦前の廣田神社の由緒書きには、瀬織津姫を主祭神とすることが記されていた。

天照大神と瀬織津姫との関係は?
天照大神荒御魂とは?
そもそも、荒御魂とは、一体何か?

神道における概念では、神の霊魂は、荒魂(あらみたま)、和魂(にぎたま)という二つの側面を持つ。
荒魂とは、神の荒々しい側面、荒ぶる魂。
天変地異や災いを引き起こすが、新たな事象を生み出すフォースも内包する。
和魂は、神の優しく平和的な側面。

神御魂の二つの側面を分けること、各々を祭ること、そのいきさつ、瀬織津姫との関係等、重要な理由があった筈だが、今では知る由もない・・・