HNFハイゼンベルグ XF1
フローティングされたドライブユニットに、リンク式サスペンションシステムを持った非常にメカニカルなマウンテンバイク。
ドイツ「HNF Heisenberg」による、電動アシストマウンテンバイク「XF1」。
持続可能な次世代モビリティを提唱するBMWのサブ・ブランド「BMWi」によって開発された特許技術「ドライブユニットスイングアーム」を搭載。
「ドライブユニットスイングアーム」自体は、電動アシストマウンテンバイク向けの技術。
従来であれば、フレームに固定されていたモーターユニットをフロートさせることで、チェーンテンショナーを不要にした。
これにより、リアにフルサスペンションを搭載したマウンテンバイクであっても、金属製のチェーンではなく、カーボンベルトを搭載できるようになった。
カーボンベルトドライブは、金属製のチェーンよりも20%軽量で、4倍長持ちする。使用を続けることで伸びてしまうこともない。
その他、メンテナンスが容易、音が静か、ぺダリングがよりスムーズなどのメリットがある。
チェーンテンショナーのない「ドライブユニットスイングアーム」は、チェーンがチェーンステイを打つ「チェーンスラップ」や「チェーン外れ」を減少させる効果も持っている。
また、「ドライブユニットスイングアーム」は、4節リンク機構でフローリングされ、サスペンションは、150oのホイールトラベルを持つ。
変速機は、内装14段式。「Rohloff」社の高級品、SPEEDHUB 500/14。
(参考までに、この変速機の日本国内の販売価格は20万程度)
「XF1」の自重は25キロ。自転車本体の重さを含む耐荷重は125キロ。欧州での価格は8,345ユーロ(約114万円)〜。
ヨーロッパでの、マウンテンバイクを利用した、ツーリングやキャンピングは、我々の想像を遥かに超えてポピュラー。
バイクや、関連用品も実に豊富多彩で、エンジョイしている。
そんな環境を知らないと、このような商品は理解できないかもしれない。
余談だが、白人種のバイク好き、アドベンチャー精神には恐れ入る。
ラオスにいた頃、バスで8時間以上かかる地方への主要路を、頑丈な実用車に荷物満載でツーリングをしている白人カップルを見かけたものだった。それも、一度や二度ではない。
ただひたすら、立派と拍手するしかなかった。
我々の想像を超えた中に、彼らの生活に根を張ったバイク文化があるのだ。
参考サイト:designboom