メッサーシュミット Me262
初めて見る世界初の実戦を行ったジェット戦闘機、メッサーシュミット Me262。
このような、当時のドイツ最新鋭ジェット戦闘機を、ここで見ることができるとは想像もしていなかった。
このジェット戦闘機は、私にとって、とりわけ現実のモノという意識が乏しかった。
プラモデルでしか接触することができない、別次元のモノ。
日本の局地戦闘機「震電」同様、試作機のような認識だったのだ。
こうして実機を目の当たりにするのは、不思議な感覚だった。
当り前なんだけど、現実だったんだと、改めて思った。
ドイツ機には、共通する独特な雰囲気がある。この機体もそうだ。
不思議な魅力（？）を持っていると思う。
胴体断面が3角形で、ナマズのようなイメージを持っていたのだが、実機は、意外と綺麗だった。いや、見る角度によっては、驚くほどスマートで精悍だった。
しかし、機体下面がどうして平面なのだろうか。
このような機体は、他にスペースシャトルしか知らない。
所でこの機体、大戦末期のドイツ空軍の最終兵器として登場したイメージが強いが、ジェット戦闘機の開発自体は、開戦前の1938年から始まっていたというから驚く。
また、終戦後、連合国側が、最も興味を示したのがこの機体だったという。
Messerschmitt Me-262
参照：MilitaryAircraft.de
このジェットエンジンは、様々な問題を抱えていた。
■ 低速時の推進力が弱い。
■ 一度、速度を落とすと、回復までにかなり時間が掛かる。
■ エンジン寿命は、50時間程度（平均で25〜30時間程度）。
■ 燃費が悪い。滞空時間は、60〜90分程度。
■ コンクリート製滑走路が絶対に必要。これは、ジェットエンジンに異物が混入すると破損を招き、アスファルト滑走路では、ジェット噴流によって路面が傷む為。
スペック (Me 262A-1a)
乗員：1名
全長：10.60m
翼長：12.60m
全高：3.50m
翼面積：21.7m2
自重：3,795kg
最大離陸重量：6,473kg
動力：ユンカース Jumo 004 B-1 ターボジェットエンジン ×2
最高速度：900km/h
航続距離：1,050km
上昇限度：11,450m
上昇率：1,200m/分
武装
固定武装：30mm MK 108機関砲×4 装弾数360発
ロケット砲：55mm R4M ロケット弾×24