興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

ブリストル F2B ファイター

ブリストル F2B ファイターも、木製フレームが非常に興味を引いた機体。
以前より、木材用いたテンション構造には関心があったのだが、ここに素晴らしい見本があった。

ブリストル F2B ファイター 参照:wikimedia

この程度の華奢な木製フレームで、必要十分な強度を確保できるものなのだ・・。
金属部品を効果的に使用し、軽さと強度を確保している。
翼端の「R」部分は、無垢材を曲げてある。

機体は、王立空軍博物館レストレーションセンターのクラフトマンにより、展示用として復元されたもの。

ブリストル F2 ファイターは、ブリストル飛行機会社が製造し、第一次世界大戦で、イギリス陸軍航空隊が使用した、複葉・複座の戦闘機・偵察機である。
複座であるにもかかわらず、単座のブリストル スカウト戦闘機に匹敵する運動性を備えていた。

初陣は、通常の複座機の取るフォーメーションを用いて、5機中4機を失った。その後、単座戦闘機並のアグレッシブな攻撃方法を用いるようになってから性能を発揮。
戦争の終わりまでには、オフェンシブパトロール、写真偵察、地上攻撃護衛など、様々な役割を担うようになった。

最終的に5000機を超える生産が行われ、その堅固な設計により、1930年代まで現役にとどまった。
戦後は、民間用として広く用いられた名機である。

用途:多用途戦闘機
分類:複座複葉機
設計者:フランク・バーンウェル
製造者:ブリストル
運用者:イギリス空軍ほか多数
初飛行:1916年9月9日
生産期間:1917-1932年
生産数:5,329機
エンジン:275hp Rolls-Royce FalconV Liquid-cooled V12 engine
最高速度:182q/h (高度3050mにて)

英国王立空軍博物館に展示してある、ブリストル F2 ファイター 胴体部分
参照:WARBIRD TAILS

英国王立空軍博物館に展示してある、ブリストル F2 ファイター 主翼部分