興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

大阪城

時折、関空を利用する。
関空を利用するときには、しばしばTVで紹介される大阪の居酒屋街には行きたいものだし、関西の神社仏閣も訪れたい。

所で、大阪といえば、矢張り大阪城から始めたい。

何の予備知識も無く訪れたが、大阪城天守閣は、内部にエレベーターを備えた鉄筋コンクリート製だった。
つまり、大阪城のイミテーションだった。
後で知ったのだが、旅の評価サイトでも「がっかりした」という書き込みは多いし、正直、落胆した。

蓮華王院 三十三間堂 内部は、大阪城の歴史に関する博物館になっているので、その歴史を知りたい方、天守閣から大阪の街を俯瞰したい方なら兎も角、日本の伝統的巨大木造建築を見ることができると思って来た、私のような人間は、入っても意味のない構造物である。

ただし、不勉強で知らなかったのだが、昭和大阪城が建てられた推移は下記のとおりである。

大阪城天守閣は、寛文五年(1665)落雷により焼失して以降、存在していなかった。
1928年(昭和3年)、当時の大阪市長・関一(せきはじめ)が再建の提案をした。
大阪のシンボルでありながら、明治以降、全域が軍施設となっていた大阪城の中心に豊臣時代の天守閣を再建し、一部を公園として広く一般市民に開放する事は、近代都市としての大阪の将来構想に欠かせないと考えた結果である。
そして、昭和天皇の即位記念事業として整備が進められ、再建工事は1930年(昭和5年)に始まり、翌年に完成した。

当時の時代背景を考えると、仕方がなかったのかもしれない。
兎に角、石垣は圧巻。

石垣画像は、「写真で見る大阪城」から引用させて頂きました。
画像一番下は、ゲートの門柱の継手。 蓮華王院 三十三間堂 蓮華王院 三十三間堂