檜原神社
檜原(ひばら)神社は、 奈良県桜井市三輪字桧原にある。
県道50号をそれると、道幅は狭い。
その細い道を登って行くと、肩透かしを食らうほどに、こじんまりとした檜原神社が現れる。
この神社には神殿も拝殿もない。しかし、玉砂利が敷かれた境内は、何とも上品で清廉な空間が、あたかも結界で仕切られているように存在している。
檜原神社全景
画像は、「notodesignのブログ」から。
正面には、三本の鳥居を組み合わせた、「三つ鳥居」がある。
この鳥居から先は神域であり、神殿や拝殿に代わり、鳥居を通して、三輪山を拝する。
檜原神社 三つ鳥居
伊勢神宮の第62回式年遷宮古材を拝領し、三つ鳥居が立て替えられた(2015年11月28日、竣工奉祝祭が行われる)。
画像は、まだ新しい三つ鳥居。
大神神社の摂社群の中では、檜原神社は、社格も高く創建も古い。
天照大神が伊勢神宮に鎮座する前、宮中に祀られていた天照大御神を、初めて、ここ檜原の地(倭笠縫邑・やまとかさぬいむら)で祀ったと考えられている。
天照大神が伊勢神宮へ遷された後も、その神蹟を尊崇して、檜原神社として引き続き天照大神を祀ってきた。
そのため、この神社は「元伊勢」の名で親しまれている。
右手にあるのは、大神神社末社。豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)。
御祭神は、豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)。
第十代崇神天皇の皇女(娘)
大神神社から檜原神社までは、山の辺古道と呼ばれる、古代からの道を歩いて2〜30分だという。
この道沿いには大神神社、狭井神社、桧原神社、夜都岐神社、石上神宮など、古代より良く知られた大小の神社がある。
なかなか風情のある古道だそうだ。