興味の壺

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薬師寺

興福寺とともに法相宗の大本山。
680年、天武天皇の発願により、飛鳥の藤原京(奈良県橿原市城殿町)に造営が開始された歴史のある寺。
その後、和銅3年(710年)、現在地に移転。

薬剤師 金堂 薬剤師 金堂
画像:植月本和(2015/04)

広大な境内、新たに復元された多くの伽藍。
怒涛の邁進という感じを抱く。

高田好胤、薬師寺元管主が副住職になった1949年当時、薬師寺は荒れ、衰退していた。
希有のアイデアマンであり、トップレベルの営業マン、高田好胤によって、衰退していた薬師寺は蘇った。
言葉は悪いかもしれないが、薬師寺を守ろうとする、好胤管主の熱意が薬師寺を救ったのは間違いない。

薬剤師 講堂 薬剤師 講堂
画像は、Kahan Plusから。

境内には、ま新しい伽藍が並ぶ。
好胤管主の熱意と遺志の結晶。
良い悪いは別として、伽藍復興をなし得たことに、率直に、感嘆する。

1976年 金堂再建。
1981年 西塔再建。
1984年 中門落成。
2003年 大講堂落成。
2017年 食堂(じきどう)完成。

金堂をはじめ、復元された白鳳様式の伽藍群。
何十年か後、風化と共に伽藍は風景に溶け、一層、普遍を醸しているに違いない。
叶わないが、そんな時代に、薬師寺伽藍群に再会したら素晴らしいだろうと思った。

薬師寺休ヶ岡八幡宮(やすみがおかはちまんぐう)
休ヶ岡八幡宮は、駐車場から向かうと、薬師寺南門の手前に建つ。
薬師寺を守護する。寛平年間(889〜898)に、宇佐神宮から迎えられた。

檜皮葺の、三間社流造(さんげんしゃながれづくり)の瀟洒な社殿である。
社殿は、石積の壇上に建つ。こぢんまりした空間と社殿が、心地いい。

薬師寺休ヶ岡八幡宮 薬師寺休ヶ岡八幡宮
画像:濱田早紀(2017/12)