長谷寺
長谷寺は、奈良県桜井市初瀬にある、真言宗豊山派の総本山。
創建は奈良時代、8世紀前半と推定されている。
西国三十三所観音霊場の第八番札所で、日本でも有数の観音霊場として知られる。
長谷寺 登廊
長谷寺 登廊 外観
大和と伊勢を結ぶ初瀬街道を見下ろす、初瀬山の中腹に建つ。
初瀬街道に沿って、大きな門前町がある。
長谷寺が深い信仰を集め、多くの参拝者が訪れていた証しである。
境内の規模、面積も広大。
長谷寺を名乗る寺院は、鎌倉の長谷寺をはじめ、日本各地に240寺程存在する。
他と区別するため、「大和国長谷寺」「総本山長谷寺」等と呼称することもある。
驚くのは、入口から本堂までの、屋根付きの階段。
正確には、「登廊」といわれる。
入口にある仁王門から、登廊内の階段、399段を登り、本堂に至る。
本堂までの登廊は、2度曲がり、それぞれ下登廊、中登廊、上登廊と呼ばれる。
本堂は国宝だが、本堂よりも記憶に残ったのは、この登廊だったと言ったら顰蹙(ひんしゅく)かもしれない。
長谷寺 本堂(国宝)
画像は、ウィキペディアから。
本堂は巨大で、内部は、大変にぎにぎしい。
本来の正堂に、礼堂と言われる建物が繋がっている。
屋根が直交する形で繋がるため、複雑で整理されていないように見える。
礼堂前面は、京都の清水寺本堂と同じく舞台造となっている。
参拝ルートも、開山堂ルート(約30分)と、奥の院ルート(約40分)の2つが案内されており、多くの伽藍を参拝することができる。
また、季節によって、桜や牡丹も楽しめる。