興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

本領発揮

ソーダストストーブにおいて、ダンパーを閉じて反転させると、パワーがないということを書いてきました。

ドーナツ状内底を置いた前回の報告では、ほとんど、ダンパーを開けた状態で燃焼させています。
先ずは、ダンパー開の状態でのチェックに主眼を置いたためです。

その後、ダンパーを閉じて燃焼を行いました。

ダンパー開の状態で、30分程度燃焼させる。
充分燃焼が進んだ時点でダンパーを閉じる。

暫らくすると、本体から、大量の放射熱。
どうした!、という位。

ダンパーを開けて燃焼させると、本体の上部だけが熱くなるが、ダンパーを閉じると、時間と共にストーブ本体全体が熱くなり、エアーを絞らないと熱放射は強烈。
ただし、安い鉄板ストーブが赤くなるときのような危険な熱さではなく、安心感はある。
ストーブ全体から全方向への熱放射という印象。

内底の威力。
オリジナルを見るまで気が付かなかった内底が、全く違う状況、本来の状況をもたらしたのです。

空気調整器は5~30㎜程度引出して燃焼させた。
開度によって、熱くなるまでの時間の差はあるが、熱くなってからの熱量は変わりません。

ダンパーを閉じるとパワーが落ちていたのは、ドーナツ状内底がないためでした。
エアーがインナーとアウターケースの間から入り(昇り)、燃焼ガスのダウンドラフトを阻害していたのです。燃焼ガス反転式の効果を実感しました。

ただし・・
ドーナツ状内底を置いた状態では、そうで無い場合に比べ、燃料全体が、高熱状態の中に置かれる。そのため、木炭ガスが激しく発生する(のだろうと思う)。
エアーを絞らないと、ソーダストは、急激に燃えた後、すみやかに抜殻状態になり、パワーの無い抜殻がヘロヘロ状態で燃え尽きるのを待つというような状況になるようです。
妙に熱い場合は気をつけないといけないと感じました。
エアーを絞れば、有効燃焼時間にそれほどの差はないようですが・・。

前回のリポート同様、ダンパーを開けた場合は、燃焼というか熱量にあまり違いはありません。
その後も、内底の効果を度々感じることになっていきます。