興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

運転状況

新ソーダストストーブを使って一箇月半が過ぎます。
凡の使用感が掴めました。

ソーダストストーブと、通常ストーブ両方の良さを実感しています。
ペール缶に7、8割詰めたソーダストで、ほぼ全開でも2時間は燃えます。
その間、まったく手間いらずです。

ソーダストが燃え尽きると、投入口から薪を入れる。
ここからは、通常のストーブと同じ。

灰は、ペール缶の底に残っているので、それを捨てる。
灰受けにも多少あるので、それもペール缶に入れて捨てる。
埃の舞う灰集めは必要ありません。

以下、評価。

長所と思われる所

  • 旧型と同様、火付けが実に容易。
    灯油を煙道と灰受けに垂らし、灰受けに点火するだけでいい。炎は煙道を立ち昇って簡単燃焼開始となる。
    そのため、結構手間のかかる、着火用の細く割った薪を用意する必要がない。
  • 投入した薪への火付きがいい。やばいと思われるような、少ない残り火からでも、薪に火が付く。
    (薪の大きさや、乾燥度によっては、かなり時間が掛かる場合もある)
    着かない場合は、投入口から細い薪、紙屑を入れ、灰受けに灯油をたらし、それに点火する。しかし、通常のストーブよりも遥かに着きは良い。
  • ペール缶は縦が短いために火力が弱い。当地のように-5度C前後になる場合は、初期火力の不足を感じる。
    そのような場合は、投入口から薪をソーダストの上に載せる。暫くすると、強烈に燃え上がる。
  • 本体が2重のため、外板が赤くなることがない。
    これは、熱の放射が損なわれている部分もあるのかもしれない。しかし、危険性が低く、本体の長持ちに繋がる。
  • 量産品だけあり、蓋のシール性が高いので、蓋からの煙の漏れを感じない。
  • 灰の処理が容易。

その他の所見

  • 本体から立上がる煙突が変色しない。バッファー板の影響であろうと思われる。本体内部底部の空気を吸い上げ、熱い燃焼ガスと混合されているのであろう。
  • 外部垂直煙突下部から水分(木酢液)が出ている。タールの付着は少ないようだ。
    今までのストーブではなかったことである。未燃焼ガスが少ない・・かどうかは不明??
  • 1ヶ月時点で、横煙道はススの付着を掻きとって確認。ソーダストストーブⅠに比べ、ススは少ない。
    現在まで煙道全体の掃除はしていない。
  • 薪のもち(火持ち)は意外にいい。

短所

  • ペール缶の確保、穴開加工が面倒。
    (ペール缶は容量の小ささ、鉄板の薄いのが問題。だが、重量が軽いので女性にも持ち運び・交換が容易、無料入手可、スタッキング可、ハンドル付きというメリットが捨てがたい)
  • ペール缶の底部分が高熱になるため、傷みが早い。底に厚い鉄板を敷くといいが・・。
  • ソーダストの確保、ペール缶へ詰める作業が面倒。
    結局、薪の確保、着火用薪作りとどちらがいいかという問題。どちらもそれなりに大変。

深刻な問題は皆無です。ソーダストと薪の両方使えて大変便利です。
我家には正解だったと思っています。