興味の壺

メカデザイン、機器デザイン、プロダクトデザイン、伝統的アーキテクチャー等を紹介します。

若干の改良点・備考

若干の改良点 1

このストーブは、インナー缶・底中央の穴(直径70㎜)からエアーが入ります。
この穴を、上から投入した薪が塞いだら問題です。
心配されたことではありましたが、1度だけ、ブロック状の薪が穴を完全に塞ぎ、火が消えた事がありました。
そこで、ロストル中央部に、丸棒(5cm程度)を垂直に溶接しました。
インナー缶・底中央から、この棒が飛び出し、穴を確保します。
これで、再び薪が開口部を塞ぐ事はないはずです。
2011年10月27日

若干の改良点 2

その他の改造(?)箇所としては、薪の投入口を内側から見ると、エアを吸っている部分があったので、耐熱パテでコーキング。
また、ある事業所で、煙突のつなぎ目をアルミテープで巻いているのを見ました。熱でテープがほどける風でもないので、同じようにしました。

参考までに、昨シーズン(2010年)は、10月28日~4月30日まで使用。
その間の煙突掃除6回。他に、横煙道だけを掃除したのが2回位です。
我家の煙突の縦横比は、1.6:1程度。
2011年12月8日

備考

前回、本体内部、煙突L型部分(部品名:T曲)(室内部のみ)の隙間をコーキング、煙突のつなぎ目にアルミテープを巻いたと記しました。
予想外の変化がありました。

室外垂直煙突下から、多量に漏出していた木酢液が出ないのです。
煙突内部もドライ。フレーク状になったカーボンが落ちるだけ。
ただし、木片を入れて長時間全閉にした場合、室内煙突垂直部分から、木酢が漏れて固まっているのが認められました。
言うまでもないことかもしれませんが、煙突途中からの空気の吸い込みは、出来ることなら、完全に遮断したほうがいいということです。

現在、アルミテープは、接着材が燃え、取りあえずくっついている状態です。
値段は高いが、ステンレステープに代え、金属バンドで固定すればより効果は高いだろう・・と、思ってはいます。

ホンマ製ストーブカマド SKS-510

当然ながら、このストーブ(ストーブカマド SKS-510)が、ベストとは思ってはいません。
ソーダストストーブとして使えそうな既製品は、これしかなかったからです。

しかし、これまで何度も書いてきたように、本体内側底にドーナツ状の鉄板を敷き、ペール缶との併用で、考えられなかったメリットがあることが判りました。

英国製 FULGORA STOVE を参考にプロトタイプまで製作したソーダストストーブでした。 それは、使用事情から廃棄する事になりましたが、その構造からくる、思わぬメリットの恩恵を受けている訳です。

■再着火が容易(残り火がほとんどなくても再着火可能)。
内部が高温に保たれていることと、底中央からの集中的な空気の流入に依るものと考えられる。

■点火が楽。
点火用の細い木っ端(1~2cm角)と、通常の薪を混入し、細い木っ端に少量の灯油をかけるだけで燃焼を始める(乾燥度合いなどの問題はあるが)。

■灰取りが楽。

■灰取り回数が少なくて済む。
ペール缶内部の灰は熱で固形化し、灰受けに落ちてくるのは、中央部直径70㎜の穴からのみであるため。

■ソーダスト、チップ状の木質系ゴミを燃料として燃やすことができる。
ソーダストと、通常の木質系燃料の兼用が可能という事。

板金製時計型ストーブや、海外製鋳鉄ストーブを購入するのであれば、ペール缶との併用を条件に、このストーブを薦めます。